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【デイムラー/ダブルシックス】 旧居留地にて
2020.04.20更新_
【デイムラー/ダブルシックス】
1960年にジャガーが吸収合併したイギリスの高級車メーカー、デイムラーのブランドを用い、ベースとなったジャガー各車種に対し、内外装が若干高級化されています。「ダブルシックス」はそのV型12気筒エンジン搭載車です。
1968年にSタイプ、420、240/340の後継として登場した初代ジャガーXJ。そのリリースから4年後に追加されたV型12気筒エンジン搭載バージョン、XJ12の兄弟車がダイムラー ダブルシックスです。
XJにおける2度のマイナーチェンジ(シリーズⅠ:1968-1973、シリーズⅡ:1973-1979、シリーズⅢ:1979-1986)に従ってダブルシックスもアップデートを続け、1986年にXJ自体がフルモデルチェンジを受け形式名XJ40になった後も、そのXJ40のエンジンルームの狭さゆえV12が載らなかったため、旧型であるシリーズⅢベースのまま1992年まで継続生産されました。
そのおかげで、合理的なニューモデルであるXJ40が失った、初代ジャガーXJの持ち味である、凝りに凝ったリアアクスルがもたらす、乗用車の理想形とも言われる極上の乗り心地と、創業者ウィリアム・ライオンズが手掛けた、複雑でエレガントなオリジナルデザインが基本的に変わらぬまま’90年代前半まで生き続けることができた、ある意味とても幸運なモデルです。
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